【ネタバレなし】逃走中バトルロイヤルは超面白い……が万人には勧めづらいかも、でも面白い

レポート・感想

年末に大晦日の放送も決まった大人気バラエティ『Run for money 逃走中』。今月初めてのNetflix版『逃走中 Battle Royal』が全世界に公開された。配信日にさっそく見たので感想を。

(※以下、逃走成功者など核心に迫るネタバレはありませんが、うっすら展開に触れる部分もあります。)

史上最大規模の逃走劇

まず、世界に2億人以上の会員がいるNetflixということでとにかくスケールがデカかった。ゲーム時間は史上最長の200分、陸海空から押し寄せる大量のハンター。

撮影にも力が入っていて、とある逃走者がハンターに追われる場面でドローンカメラからの映像になるシーンが。これが「うおっ」と声が出るほど臨場感があった。

ぜひ全員に見てほしい…と言いたいところではあるが、そう言い切れない部分もあるのも事実なんですよ。

信頼破壊ルール「裏切り者」の復活

その理由が、2012年以来10年ぶりに復活する「裏切り者ルール」

裏切り者とは

・「裏切り者」になった逃走者は、他の逃走者の位置を電話で事務局に密告することができる。その情報はハンターに伝えられ、全ハンターが一斉に確保へ向かう。
・密告された逃走者が1人確保されるごとに、裏切り者にはボーナス賞金がプラスされる。
・ただし、裏切り者も逃走者であることには変わりないため、ハンターに確保されると通常賞金・ボーナス賞金ともにゼロとなる。

最近は子供人気もあってか「みんなで協力してハンターから逃げる」という雰囲気になることも多い逃走中。

しかし、金のために味方を売る裏切り者は間違いなく他逃走者の敵になる。その後、参加者同士で協力するミッションでも「この人、裏切り者かもしれない…?」という疑心暗鬼を生んでいく。

あまりに人間不信を煽るこのルールがついに復活ということで、最近のゴールデン地上波と同じ感覚で見始めると面食らう人もいるかもしれない。


ちなみに、過去の裏切り者ルールがあった回はこんな感じ。

・2007年(『クロノス』内)「森の公園」
「定員オーバーのため、プレイヤーの投票で脱落してほしい人を決める」というミッションが送られる。その後、最多票を集めた逃走者が脱落者ではなく裏切り者になったことが伝えられた。
西野亮廣(キングコング)が投票の結果裏切り者に。3人を密告するも確保される。

・2008年(『ジャンプ!○○中』内)「森の公園」
逃走者の中から裏切り者を先着1名で募集。
徳井義実(チュートリアル)が立候補し裏切り者に。4人を密告するも確保される。

・2012年「ラストミッション」
まず「逃走者の中に1人裏切り者がいる」「時計台の屋上に着いた先着1名のみ、裏切り者の正体を知ることができる」という通達が伝えられる。
ピエール瀧(電気グルーヴ)が時計台にたどり着くが、そこで本当は裏切り者はいないことが知らされ、代わりに自身が裏切り者になるチャンスが与えられた。迷いつつも裏切り者になることを拒否。

関わった人がもれなくその後世間を騒がせている気がするが、今回はどうなるんでしょうか。

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それをも上回る最凶の作戦

しかも、とある逃走者が「ルール上禁止はされていないが、さすがに誰もやってこなかったこと」をやるシーンがあります。万が一これを地上波でやったら、炎上どころか犯行予告の5、6件は来る。

ちなみに僕はそこを見たとき「やりやがった!(笑)」とドン引きが8対2の感情になりました。

見るべき人、見るべきじゃない人

「とにかく派手で規模のデカい逃走中が見たい」「ヌルい逃走劇は飽きた、裏切りと金が飛び交う戦いが見たい」という人には間違いなくオススメです。

一方で、めちゃくちゃ濃厚なので観終わった後は正直疲れます。あと、「逃走中大ファンの子供に見せてやろう」と思っている親御さんはちょっと覚悟したほうがいいかもしれない。下手すると泣きます。

評価は割れるかもしれませんがハマりそうな人はぜひ。僕は「地上波で絶対見られない逃走中」が見られて大満足でした。