観た
【テレビ】デタラメ賛
デタラメなことを実践し、それが本当に意味がないことなのか審議員の伊集院光、シソンヌ長谷川忍、岡田結実が議論するバラエティ番組。
フリスビードッグを獅子舞でやったり、「ヨガマットをテーブルクロス引きみたいに抜けるか」という検証にQKの須貝さんが摩擦を真剣に考察したりと、『トリビアの泉』『ダイバスター』『マツコの部屋』を思い起こさせる時間や手間をかけたバカ映像がたっぷり。
さらに審議パートでは長谷川さんが「意味がない」をアピールする一方、岡田さんと伊集院さんが常に「意味がある」判定を出し、「おかしいでしょ?」とツッコむ長谷川さんに伊集院さんがもっともらしい理屈でねじ伏せる…というミニコントまで挟まるのでかなり濃厚な1時間だった。
中でも良かったのが「二人羽織握手会」。アップアップガールズ(仮)の青柳さんとそのファンで実験。まずは顔は青柳さん、手は女性エキストラでやってみるとファンの方たちはけっこう楽しそう。次に顔と手を逆にしてみると、ファンが明らかに戸惑っている。
ここまでだと「『握手会』の本質は握手ではなく会話やコミュニケーションにあるのか…」と意味を見出してしまいそうになるところ、今度は顔も番組スタッフに入れ替える。かくして、「アイドルファンが知らない人と話しながら、別の知らない人の手と握手する」という謎の催しになった。
でも、一番意味がわからないのはこの番組が土曜日の16時に放送されたことだと思う。火曜26時の内容なのよ!
【Web記事】オモコロブロス・本を読んだことがない32歳が初めて「走れメロス」を読む日
「文字を読みながら同時にシーンを想像できない」「集中力が持たない」などの理由でほとんど本を読んでこなかったライターのみくのしんさんが、かまどさんと共に『走れメロス』の読破に挑戦する記事。
あの短編をここまで深く情熱的に読めるの、本当に才能だと思う。「読む」という言葉には「文字情報をくみ取る」と「内容を深く理解する」という意味があるけど、みくのしんさんは前者が超苦手で、後者が超得意なんだろうなあ。
昔、生意気にもこんなツイートをしたんですが、このときの僕はみくのしんさんの溢れる感情を全乗せした文章を受け止めきれていなかったため、こんな感想が出てしまった。
それがかまどさんのサポートで「すげえ人だ…!」と一気にイメージが変わった。『しくじり先生』のマヂカルラブリー回で出た「天才にはそれを支える理解者が必要」という言葉を思い出しました。